まさに「ホット」ハッチ
今月下旬、日本市場向けマジョレットで遂に日本仕様車専門アソート「プライムモデル ジャパニーズヒストリックカーエディション」が発売された。当ブログではミニカーニューモデル紹介の#26~28で1車種ずつ紹介する。
#27の今回は、存在感を放ち続けるハッチバックスポーツ、ホンダ シビック TYPE R EK9をピックアップする。
カラーはチャンピオンシップホワイトを模した、若干黄色がかったソリッドホワイト。
再現仕様はフロントバンパー形状から、98年改良後モデルと思われる。
余談ではあるが、これでトミカ・ホットウィール・マジョレットの比較的安価の部類に属するミニカーメーカーご三家は、全て初代シビックRを後期でモデル化したことになる。
ホイールベースが長く取られ、伸びやかで疾走感あるサイドフォルム。
リアバンパー中央にあるシャシはめ込み部の主張がやや激しいリアスタイル。スタイルが良いだけに、この点はマイナスに感じてしまう人が多いかもしれない。
細部表現に移る。
フロントは、ライトがクリアパーツ、ロゴやグリルはタンポで表現されている。
ホイールは車種と年代傾向を合わせたような、どこかラグジュアリーさと懐かしさを感じる大径5本スポークタイプ。
リアはスポイラーがボディ一体、フェンダーやハッチのロゴ類はタンポ、テールランプは赤とシルバーで塗装とタンポを使い分けている。
内装はシートの塗り分けなどはなく、実車ではDC2インテグラ TYPE Rに採用されたブラックカラーで成形され、シンプルさが際立つのだが、驚くべきポイントはリアにある。
なんとノーマルと見せかけて、ロールケージ装備+後席撤去という、かなりスパルタンな仕様に仕上がっているのだ。
なお当モデルにはボンネット開閉ギミックが搭載され、開口部も充分に確保されている。
内部にはボディ一体成形のB16B型エンジン上部が鎮座する。ただしヘッド部分は塗装無しのメタル部分むき出しなので、拘る人は実車のように赤ヘッドにプチカスタムするのもアリだろう。
伸びやかでスパルタン。これまで登場した何にも似ていない、独自性を追求したマジョレットの初代シビックR。そのままはもちろん、カスタム次第でさらに趣深くなる、そんな素質を持った1台と言えるだろう。