31年目の「eye hunt」
93年、初の3ナンバー車として登場したS14型シルビア。
スペシャルティ路線の前・中期型とスポーティー路線の後期型と分かれているのだが、後者はカスタム仕様含め1/64クラスのミニカー化が最近になって頻繁になってきたが、前者は相変わらず、全くミニカー化されない期間が続いた。
しかし今月、漸く前・中期型1/64クラス最初にして、「決定版」と言うべきモデルが登場した。
それこそが、トミカリミテッドヴィンテージで登場した前期モデル。新規で金型が興されたり、発売予告ではK'sとQ's、それぞれのTypeSグレードが登場する事が決定したりと、デビュー前から注目を浴びていたモデルたちだ。
箱絵はK's TypeSの広報画像をベースとして、K'sだけでなく、Q'sも同じ構図で製作されているようだ。
Q's TypeSはメインカラーのグリニッシュブルーを模したターコイズメタリック塗装で、非常に鮮やかだ。
今回の紹介は当グレードを基準車として各所に触れていく。
対するK's TypeSはパールホワイトでシンプルながら重厚感ある印象に仕上がっている。
丸みを帯び、滑らかさが際立つサイドスタイル。そこにリアスポイラーが取り付けられ、引き締まった印象を与えている。
一文字のテールランプ&ガーニッシュが特徴的なリアスタイル。
トランクリッド上部中心に配置された車名ロゴは前期の証だ。
細部表現に移る。
フロントは、バンパーやヘッドライト、ナンバープレートは別パーツ、各種ロゴ類はタンポとなっている。K'sに関しても同様の内容となっている。
ホイールは、Q's TypeSが天気予報の太陽マークのような個性的デザインの純正物を表現。
対するK's TypeSも純正物だが、こちらは5本スポークタイプと、前者に比べると、とてもシンプルに感じられるデザインだ。
リアフェンダーの車名ロゴもタンポにて表現されている。K'sに関しても同様の内容と思われる。
リア回りでは、テールランプ&ガーニッシュ一体、リアスポイラー、ナンバープレートは別パーツ。
エキゾーストフィニッシャーはシャシ一体で塗装。
各種ロゴやハイマウントストップランプ、鍵穴などはタンポにてそれぞれ表現され、全域で高レベルの作り込みが行われていることがわかる。
内装は両グレード共通。
ホールド感を視覚でも感じられそうなシートや、ステアリング、センターコンソールなどの細部パーツも立体的に表現されている。
ついに登場した、前期モデルの1/64ミニカー。
フロントバンパーが別パーツであること、グレード分けが施されていることから、今後単なるカラーバリエーションだけでなく、navanバンパーやスポイラーを装備した仕様や、中期モデルの展開も想像できる。
そんなバリエーション展開の想像も膨らむが、今回登場した2バリエーションでも、充分に他のミニカーを並べても「視線を奪われる」、そんな実車のキャッチコピー通りの美しさを持った1台と言えるだろう。