個性主張は新たなステージへ
2020年11月のシティ登場によって、カプセルトイミニカーのバリエーションが幅広くなり始めた。
それをさらに加速させる形で、再びアオシマから400円クラスの新製品として、シティ発売からわずか1ヵ月後の短いスパンで投入された車種、それがBe-1である。
可愛らしい丸ライト、黒の縁取りでスッキリとしたスタイル、実車ホイール再現。一昔前のダイキャストミニカーですと説明しても、しばらくは気付かれないであろう全体のクオリティの高さだ。
カラーは下部のカタログ物と上部のアオシマオリジナルで構成され、
カタログ物は
・パンプキンイエロー
・ハイドレインジアブルー
オリジナルは
・ピーチピンク
の計4色をラインアップ。
どれもカタログカラーに用いられた、植物名×色で命名されているため、単車種かつ多バリエーションのミニカーによくある、浮世離れしたバリエーション展開を防いでいる。
サイドビューは非常に伸びやかで、シティとは違うふんわりとした雰囲気が伝わる。
ただしどの仕様でもそうだが、このアングルでは尻下がり感が否めないのもまた事実である。
スタイル面で最も丸みを帯びた部分であろうリア。特にリアハッチ面の滑らかさは秀逸である。
細部表現に移る。
フロントはライトがクリアパーツ、バンパープロテクターやライトの縁取りなどは塗装表現となっている。
ホイールは黒センターキャップが装着された純正スチールを表現。
ホイール本体のカラーは、パンプキンイエローのみイエロー、その他はホワイトとなっている。
リアでもプロテクターは塗装表現されている他、3連ランプもそれぞれが独立したメリハリある表現。特徴的な車種バッジもタンポ表現されている。
内装は、全車でシートが暖かみあるベージュカラーに塗装されている。ここに100円アップの恩恵があると言えるだろう。
外面も内面もお洒落に。
このBe-1こそ、今に続くカプセルトイミニカーにおける精密再現の新たなステージを築いた1台と言えるだろう。