セダン、ワゴン、SUVなど、様々なジャンルのクルマを小型化、細い道が多い日本の道路事情に適応した独自カテゴリー「軽自動車」。
海外での人気も近年高まり、現地ミニカーメーカーでのモデル化も行われていますが、やはり今でも一番積極的にこのカテゴリーをモデル化しているのは、日本生まれのトミカ。最近では、先月に通常でN-BOX、プレミアムでスバル360が登場し、ちょっとした軽自動車の歴史探訪が出来る現行ラインアップに。
そこで今回のミニカージャンクションは、「多岐のボディタイプ」を展開する、現行トミカの軽自動車を特集する。
① 「マイカー」を築いた名車
軽自動車の歴史を語る上で、絶対欠かせないクルマと言えるスバル360。
トミカプレミアムでの当車は、1958年登場時の初期型がモデル化されたもの。
特徴的な出目金フェイスやしっとりとしたブラウン内装など、プレミアムならではの細部表現光るスタイリング。
当時のファミリーカーでは充分な質感の高さが、このスケールでも感じ取られる。
② 現代の軽スーパーハイトワゴン
スバル360の登場から65年ほどが経ち、一時はセカンドカーポジションへと落ち着いた軽自動車だが、2000年代に入り空間が重視されたことで、再びメインカーとしての脚光を浴びている。
それを牽引しているのが、全高がすこぶる高く、圧倒的室内空間を確保するスーパーハイトワゴンである。
トミカでは2車種を展開。
先月発売のN-BOXは、通常と初回でグレード分けを実施。前者はスタンダードタイプで親しみやすさを、後者はカスタムタイプでスタイリッシュさを主張している。
5月に発売されたデリカミニは単色展開ではあるが、ルーフレールやフェンダーアーチなど、アクティブイメージを全面に押し出し、存在感を主張している。
このバリエーションだけでも、このカテゴリーがいかに賑わっているが感じ取れるだろう。
③ EVも、SUVも、働くクルマも
先程はミニバンの小型版と言えるスーパーハイトワゴンを紹介したが、トミカの軽ラインアップはそれだけではない。
これから普及していくかもしれない軽EV。トミカでは日産 サクラが昨年8月に登場。
新世代Vモーショングリルやルーフラインのボディ同色ストライプで近未来感あるスタイリッシュさを主張する。
スクエアボディやオフロードタイプ専用タイヤなど、本来の特徴に加えてトミカらしい特徴を交えた、両者の良いところが光るモデルである。
なお画像は初回特別仕様で、現在はイエローカラーのみが店頭に並んでいる。
軽商用車の人気モデル、ダイハツ ハイゼットはカーゴ仕様がトミカ化され、近年では贅沢とも言えるリアハッチ開閉ギミックを搭載している。
開口部も充分確保され、リアシートとの距離もそれなりにあるため、遊びが広がる1台と言えるだろう。
終わりに
ホットウィールがマッスルカーやカスタムカー、マジョレットがヨーロッパの普通乗用車というように、本社が存在する国の自動車文化が色濃く現れる、トミカも属する1,000円以下メインで商品展開をしているミニカーブランド。
トミカにおける軽自動車は、日本の自動車文化を反映することにおいて重要な意味を持つモデルたちであることは明らかだ。
自動車普及のきっかけから、現代のスーパーハイトワゴンやEV、商用車までフルラインアップが揃った今、トミカの軽ラインアップを味わってみるのも良いかもしれない。