正統派トミカ、究極へ
今年3月、日産GT-Rがフロントおよびリア意匠を大幅に変更した2024年モデルを発表。今年夏頃からトミカ版試作品もイベントで公開されはじめ、トミカにおけるGT-Rも約7年ぶりに大幅刷新されることが決まった。
そんな中11月5日閉幕したジャパンモビリティショーにおいて、日産ブースにて通常版とニスモ仕様両方が参考展示。そしてトミカコーナーではニスモ仕様の先行販売が行われた。
No.60枠が割り当てられ、今月18日に一般販売されるニスモは、グレードとしては約1年ぶりの復活となる。
カラーはNISMOステルスグレーを模したソリッドグレー。カーボンルーフおよびボンネットは艶消しメタリックブラックで表現されている。
1/62スケールを維持しながら、深いグレーと新設計のスポイラーにより重厚感あるサイドビューに進化。
さらに新造形のバンパー回りやスポイラーによって、リアにかけても迫力が持続するボディに進化している。
さらにニュースは続く。
なんとこれまで懸賞品や付録品のみに装備されていた左右ドア開閉ギミックが、遂に通常ラインアップのニスモに搭載。開口部も十分確保され、トミカらしさを失わない正常進化を遂げている。
細部表現に迫っていく。
フロント周りでは、立体感を持たせたフロントマスクがまず目に飛び込む。R34系を意識したであろう角張りのあるグリル回りは、ぼやけること無くメリハリの付いた造形で表現されている。
他にもバンパー内部のグリルはもちろん、ニスモ専用のバンパー形状や赤アクセントも表現。ヘッドライトは17年型、20年型ニスモに続いてクリアパーツ表現となっている。
リア回りでは新開発のリアスポイラーが別パーツ表現されている他、最近のニスモモデルならではの特徴的なリアバンパー形状や赤アクセントの配置まで徹底的に表現。
さらにテールライトは塗装で、日産、ニスモ、車名の各ロゴ類はタンポにて表現されている。
ドアを開けた先の車内も、インパネセンター部分の凹凸がしっかり表現されている他、ニスモ専用のバケットシートもヘッドレスト回りやサポート部分のデザインまで表現する徹底ぶり。開けられるからにはとことんリアルにという、作り手のプライドを感じる。
塗装、ボディデザイン、細部表現、ギミック。その全てにおいて進化を遂げたトミカのNew GT-Rニスモ。
その小さなボディには、リアルさが求められる今時のトミカらしさと、ワクワクさを重視する当初からのトミカらしさが高い次元で融合されていて、まさに定価500円台ミニカーの限界に挑んだ1台と言える。