ミニカーニューモデル紹介#3 トミカ トヨタ クラウンクロスオーバー


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実車をなぞった革新

4年ぶりの開催となった日本のモーターショーは、東京モーターショーからジャパンモビリティショーへと名を変えて、新たな歴史の1ページを踏み出した。

2001年の第35回東京モーターショーから始まった記念トミカも引き続き続投となったが、今年はトヨタ枠で選出された車種に大きな注目が集まった。


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その車種とは、クラウンクロスオーバーである。このトミカの注目点は、ズバリ発表時期だ。

一般的に既存のトミカ化車種から選定されるのだが、なんとこのクラウンは記念トミカラインアップで初発表、新車枠での発売が後になると言う異例の手法がとられたのである。

カラーはブラック×プレシャスブロンズを模したツートンカラー。再現グレードはカラーの特徴上GまたはGアドバンスドと思われる。


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これまでに比べると極めて異端と言うべき丸みを帯びたスタイルが、そのままトミカでも再現され、ホイールも通常幅ではなくワイド幅にすることによって、よりどっしりとした印象に仕上がっている。


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リア回りは独特な分け方となっているブラック部分とブロンズ部分の塗り分けがはっきり施され、メリハリある造りとなっている。


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ここからは細部表現について。

フロントは一文字のライトとバンパー下部のシルバーアクセントが同色かつほぼ平行に表現され、バランスのとれた顔付きとなっている。

そしてもちろん、バンパーのメッシュ部分や伝統の王冠エンブレムも視認できるほどにくっきりと表現されている。


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サイド部分では、黒フェンダー部分がシャシ一体表現となっている他、ドアプロテクターも平面ではなく立体で表現されている。

ショー記念トミカと言えば固有ロゴのタンポ表現。当車においてはルーフ部分に印刷が施され、低い視点では外観を損なわない位置選定となっている。


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リアでは一文字テールや、実車同様に一定の間隔を保って表現された車名ロゴが目に飛び込む。

そして、まもなく見納めになるであろうハイブリッドシナジードライブロゴも右下に表現されている。


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来月にはクロスオーバーが外れて、単に「トヨタ クラウン」の名前で通常ラインアップ入りする当車。統一呼称にした背景には、もしかすると実車と同じような、ニューノーマルな一面を主張していきたいと言う思いが隠れているのかもしれない。

新しいクラウンのトミカ化。それには多様な形の新型車を表現し続けるという、これからのトミカの在り方に対する決意が感じられる。