雑貨屋にありそうな感じ
シティ、Be-1と続けてデビューし、カプセルトイミニカーの新たな道を拓いたアオシマは、後者を起点として日産パイクカーシリーズを充実させる方向へと舵を切り始めた。
その第2弾として、2021年8月にデビューしたのがPAOである。
オーバーライダーやルーフレールなどで、レトロ感溢れるスタイリング。Be-1とまた異なる世界観を持つクルマだと一目で分かる。
ボディカラーはBe-1と同じで、カタログカラーとアオシマオリジナルの計4色構成。
カタログカラーは、
・アクアグレー
の2色。
オリジナルカラーは、
・グリーン
・ピンク
の2色となっている。
膨らみのあるパネル形状がよりはっきりと確認できるサイドスタイル。その接続面が不自然になることなく滑らかに再現されていることが素晴らしい。
リアスタイルではハッチ周辺に旅行カバンらしさを感じられる。それだけこのサイズでもこのクルマの持つ冒険心が、しっかり詰め込まれている証拠ともとれる。
細部表現に移る。
フロントはライトがクリアパーツ、オーバーライダーが別パーツ表現。グリルのメッシュ形状やボンネットの凹凸も全て立体的に表現されている。
ホイールは全車共通で、シルバー塗装の純正スチールを表現。ドアの外ヒンジやオーバーフェンダーもあやふやにならず、メリハリある表現となっている。
リアでは、取っ手部分が立体的に表現されている他、2分割ウィンドウや3連テールランプなどがそれぞれ塗装で表現されている。
内装はBe-1同様ベージュで塗装。
丸みを帯びた雰囲気と相まって、可愛らしさや柔らかさが伝わるカラーリングとなっている。
有彩色のみで構成されたボディカラー、丸みを帯びた再現度の高い車体。
これはカプセルトイミニカーというより、一種の雑貨屋の商品のような雰囲気を持つ1台だろう。