ミニカーカタログ#27 トイズキャビン マツダ オートザムAZ-1


f:id:SERIE:20240327231239j:image

高自由度の集合体

現在主流のクオリティを追い求めたカプセルトイミニカーで、そのカテゴリーを牽引しつづけている存在と言っても過言ではない軽自動車。

現行ジムニーのモデル化からギミック搭載も徐々に増加しているなか、ついにその中でも特に極まった物が2023年5月に登場した。


f:id:SERIE:20240329023612j:image

それこそが、トイズキャビンのオートザムAZ-1である。

車種自体は2009年に、1/64でアオシマからリリースされていたため、実に14年ぶりの同スケール新製品だ。


f:id:SERIE:20240329023928j:image

そしてこのシリーズには、1/64では恐らく初のモデル化、マツダスピードもラインアップされ、バンパー、スポイラーなど専用パーツでしっかり作り分けられている。


f:id:SERIE:20240329024056j:image

カラーは2タイプ合わせて3色。全てカタログカラーで構成され、

全タイプ共通が

・クラシックレッド

・サイベリアブルー

の2色。

そしてマツダスピードバージョン専用カラーとして、

ブリリアントブラック

が設定されている。


f:id:SERIE:20240329024646j:image


f:id:SERIE:20240329024744j:image

エアインテークと低全高スタイルにより、只者ではない雰囲気漂うサイドスタイル。マツダスピードはこれに加えて、リアスポイラーやボディ同色パーツでよりスタイリッシュさを増す。


f:id:SERIE:20240329025031j:image


f:id:SERIE:20240329025046j:image

丸目ランプによって、少し穏やかさを取り戻したといえるリア回り。ただしマツダスピードは2本出しマフラーとスポイラーを装備しているため、とても穏やかとは言えないスタイルへと変貌している。


f:id:SERIE:20240329234948j:image


f:id:SERIE:20240329235142j:image

細部表現に移る。

フロントではライトがクリアパーツ、ナンバープレートが立体的表現で、そこに塗装が合わさる。

通常とマツダスピードではバンパー、ボンネットが作り分けられ、後者ではエアインテークの大型化、立体化その両方が高められている。


f:id:SERIE:20240329235337j:image


f:id:SERIE:20240329235350j:image

ホイールは、通常は標準採用のスチールホイールを、マツダスピードは専用アルミホイールをそれぞれ表現している。


f:id:SERIE:20240329235534j:image

両者とも4輪全て脱着可能で、それぞれのホイールを交換して、マツダスピードをあえてシンプルなベース車的雰囲気にしてみたり、通常バージョンをスタイリッシュにしてみたりと、遊びの幅もコレクションの幅も広がる。


f:id:SERIE:20240329235852j:image


f:id:SERIE:20240329235935j:image

リアでは、特徴的な丸目ランプがストップランプとウィンカー/バックランプでそれぞれ色分けが施され、クリアパーツではないものの、リアリティの高さを維持している。

さらに驚くべきはマフラー部分。フィニッシャーがシルバー塗装、通常とマツダスピードでフィニッシャー本数を作り分けているという時点で十分に素晴らしいのだが、その中心部にある「AUTOZAM」ロゴがしっかりと表現されている事こそ、リア細部表現の真骨頂。カプセルトイのミニカー、しかもデビュー時400円の価格帯でここまで凝っている物は珍しい存在と言えるだろう。

さらにマツダスピードには大型スポイラーが別パーツで表現。その名残なのだろうか、通常仕様ではエンジンフード側面に若干の段差が設けられている。


f:id:SERIE:20240330000757j:image

細部表現で触れたホイール脱着可能に加え、選択式ではあるもののガルウィングドア開閉ギミックを搭載。大開口部を確保し迫力十分。これが意外に今まで有りそうでなかったギミックなのである。


f:id:SERIE:20240330001040j:image


f:id:SERIE:20240330001056j:image

勿論内装もハイクオリティ。

ステアリングのスポークやバケットタイプシートの細かな形状がしっかりと捉えられ、実車さながらの雰囲気。勿論後部にはスペアタイヤ表現も施されている。


f:id:SERIE:20240330001449j:image

ドア開閉&タイヤ脱着可能。

1/64カプセルトイミニカー史上トップレベルの自由度を誇っている、トイズキャビンのAZ-1

これはもはや飾るだけでは勿体ない、遊ぶべき1台と言えるだろう。