熱意は全てを解決する
2001年に通常トミカとしての役目を終えた初代プリメーラ。そこから6年経った2007年、通常トミカをベースにディテールアップを施したシリーズ、トミカリミテッドで大きくクオリティアップして通常ラインアップ再登場を果たした。
全体から見ると、その進化が一目で分かる。フロントだけでもクリア化されたライト、フォグランプ、エンブレム再現でキリッとした顔付きに進化。
通常トミカ時代はキャビン部分のみだった黒モールも、リミテッドではフロント&リアバンパーにもモール再現を追加。これにより、車体を回り込んでのモール再現が遂に実現した。
サイドビューはやや高めなキャビンはそのままだが、ホイールやサイドマーカー再現により伸びやかさや実車感が増して、マイナス部分を相殺しているという印象だ。
さらに2.0マークや鍵穴など細かい部分までもも再現され、通常トミカ時代のシンプルすぎた印象と対照的にとことんリアルさを突き詰めて、妥協ない作りとなっている。
リアビューはリアランプが単色から3色へ、スポイラーにはハイマウントストップランプが再現され、灯火類のブラッシュアップが図られた形だ。
さらにロゴ類も追加され、車名やなぜか新しい方のCIマークはもちろん、車名プレートやトランク鍵穴までも表現された。
内装に関しては、本来のリアリティそのままに黒一色とすることで外装との統一感を出している他、素材の光沢によって高級感を演出し、外装のリアルさに負けない作りになっている。
1994年から2007年の13年間で、著しくリアリティが向上していったトミカ。中国製初期に登場したプリメーラのリミテッド化は、一昔前に出た車種もあらゆる方法でリアル化、上質化できるという、メーカーの技術力が大きく現れた1台と言える。