アイコンであり続けるために
今年3月、日産GT-Rが2024年モデルを発表、夏にはトミカにおいても7年ぶりに刷新することが発表された。
その序章として、10月26日から11月5日まで開催されたジャパンモビリティショーにおいてニスモモデルの先行販売が行われた。
そしてついに今日、標準モデルについても一般販売のスタートが切られたのである。
BNR34スカイラインGT-Rを彷彿とさせる、立体的なフロント造形が特徴的な24年モデル。
ベースとなったグレードはピュアエディション若しくはプレミアムエディションと推測。ボディカラーはワンガンブルーを模したメタリックブルーとなっている。
17年モデルに続き、初回特別仕様も設定。こちらは後述の表現から、プレミアムエディションT-Specグレードの再現で間違いなし。ボディカラーはミレニアムジェイドを模したグリニッシュシルバーとなっている。
1/62スケールを継承し、ワイドタイヤも大径物が続投。変わらないサイズ感が、この上ない重厚感と引き締まったボディラインを両立させている。
新形状のスポイラーとディフューザーを手に入れ、新鮮味が増したリアビュー。そこから漂う雰囲気は、プレミアムよりもスポーティーが勝っている。
さらに08年モデルから続いている左右ドア開閉ギミックも続投。開口部もこれまでと同等の広さで申し分なしだ。
内装カラーはオレンジからブラックへと変更され、08年モデルのようなかなり大人しい雰囲気に戻った。
細部表現に迫る。
フロント周りは、ヘッドライトがクリアパーツ表現、グリル内のエンブレムはタンポ表現になっている他、すっかりスタンダードになった、下部グリルメッシュ表現も施されている。ただしフォグランプについてはかなり複雑なパターンなためか、立体物としてはあるもののタンポなどでの表現は施されていない。
リア周りに関しては、より後傾したスポイラーや新デザインのディフューザーの再現が大きなポイントだろう。
24年モデル更新に際して、日産エンブレムについても現行CIへアップデートされ、新鮮味を高めている。
ただしスポイラーは後傾タイプと言うのが災いしたのか、08年モデルより続いた穴空きではなく、BNR34型GT-Rのトミカ以来となる穴埋めのボディ一体型タイプとなってしまった。
初回特別仕様における細部表現は、車輪部分が金で縁取りされていること、T-SpecロゴがGT-Rロゴ下に追加されたのが大きなポイントである。
トラックエディションではホイールがブラックかつカーボンルーフのため、前述の通りプレミアムエディションのT-Specが表現されていると言うわけだ。
登場から15年以上が経過し、日本において今や希有なピュアスポーツであり、トミカにおいても欠かせない存在になりつつある日産GT-R。08年モデルから登場し、17年モデル、そして今回の24年モデルと、フェイスリフトが行われるマイナーチェンジにあわせて刷新していくその姿は、トミカにとってのアイコンであり続けるための進化を続けているんだなと感じさせる1台である。