ミニカーニューモデル紹介#31 スタジオソータ ホンダ ステップワゴン


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イメージを覆す本格派

高騰が進むダイキャストに対して、リアルさを追求しても比較的価格が低いカプセルトイミニカーは、現在進行形で製品バリエーションが拡大しているジャンルだ。


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その中の一つ、スタジオソータはこれまでに内装表現を省き、デフォルメを施したプルバックミニカーを展開してきたが、2024年8月、そのイメージがひっくり返るニューシリーズ「フィギュアビークル」をスタートさせた。


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そのトップバッターとして選ばれたのが、今回紹介する初代ステップワゴンである。

グレードはカラーの特徴から、最上級Wグレードの表現。


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ボディカラーは

・タイムグリーン・パール

・ドルフィンブルー・パール

グラナダブラック・パール

・ボーグシルバー・メタリック

・タフタホワイト

の5色構成。この中でタフタホワイトのみ、実車の登場初期に設定されていなかったカラーリングである。

無彩色比率が高く、やや彩りが暗めであるため、サンマリノレッドやプリズムラベンダーといった登場初期の有彩カラーがもう一つあっても良かったのではないだろうかと考えてしまう。


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背が高く、ボクシーで伸びやかなサイドフォルム。


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全長は公式発表で72mm。スケールに関しての表記はなかったものの、実車全長4605mm÷64の値とほぼ一致した。


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さらに実車全長4,600mmのBNR34スカイラインGT-Rの1/64ミニカーと比べても、全長にほとんど差が現れなかったため、ステップワゴンも1/64と見て間違いないだろう。


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縦長のテールランプや連続感あるルーフライン際立つリアスタイルもしっかりと表現されている。


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ここからは細部表現の紹介。

フロントではバンパーやグリルがシャシ一体パーツ、ライトがクリアパーツで表現されているため、立体感や奥行き、シャープさも申し分なしな顔つきに仕上がっている。


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ホイールはGタイプ標準の5本スポークキャップの形状が表現されているが、同タイプはツートン設定なしであるため、バラつきのある組み合わせとなってしまっている。


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リアはバンパーやリアゲート、テールランプが一体ではめ込み式の別パーツとなっており、これによってロゴ類、各パーツの輪郭がよりシャープに捉えられているため、全体のクオリティアップにも繋がっている。


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さらに驚くことに、これまで同社がプルバックミニカーに採用してきたヘッドライト点灯ギミックがステップワゴンにも搭載されている。

ライトカラーは青白色のため、当時感に拘りたい人はカラー付きの透明シートでハロゲン風に演出するのも良いかもしれない。

なお、このギミックによって2列目以降の表現がない2シーター仕様となっているが、それでも以前は内装なしが普通だったため、大きく進化している点と言える。


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過度なデフォルメ一切なし、しかしながらライト点灯ギミックと手転がし走行可能は継続。しかも値上げ幅はプルバックカー比で+100円に抑えるなど、ニュースが止まらないスタジオソータのステップワゴン。

今回始まったフィギュアビークルシリーズは、既に第2弾としてスズキ ワゴンR 初代モデルの登場が予告されている。

一部バラつきのある表現はあるものの、このクオリティならばもう既に次回車種への不安はないとも思えてしまう、そんな1台である。