ミニカーカタログ#9 トミカ ホンダ シビック TYPE R(2022) 初回特別仕様


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もはや恐ろしいの域

旧名称が初回特別カラーなだけあって、カラー変更が施されるのみというのが普通なトミカの初回特別仕様。名称変更後には、インプレッサやミニJCWのようなボディタイプ変更も目立ったが、ボディタイプを変更しない仕様変更においてもとんでもないクオリティのものが生まれている。


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2022年末の新車であるシビックタイプRの初回特別仕様は、なんとテストカー。他車にスタイルを悟られまいと様々な柄が所せましと配置されたカムフラージュが実車同様に施されている。

フロントにおいては大型フロントスポイラーやバンパー形状がカムフラージュされ、すっきりとした印象。これが通常版の違和感を引き起こした原因と思われる。


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サイドビューを見てみると、Bピラーやクォーターパネルがカムフラージュで覆われ、リア周りを中心に別物感漂うボディラインとなっている。


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リアもテールランプ以外カムフラージュされ、ディフューザー形状も、遠目で見れば平坦に見えるくらいの曖昧さとなっている。


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そしてさらに凄いのはその柄だ。これまでの歩みを描いたような歴代シビックタイプRのシルエットとRロゴが、一つ一つしっかりと差別化された上で表現され、単なる赤黒のカムフラージュ彩色ではないことを強調している。

さらに一般的な感触はツルツルとしているボディも、カムフラージュカラーによってザラザラとした感触に変わっているのも大きなポイントである。


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実車と同時発表という時点で気合いが入っていた、トミカシビックタイプR。初回仕様に至ってはこれが500円程で良いのかと思うくらいに精密なカムフラージュデザインで多くの人を驚かせた。

エンジンやモーターはなくとも、その外見から漂ってくるパワーやオーラは、正に恐ろしいの一言に尽きる1台である。