アイデンティティの更なる出現
16年、22B-STiバージョンでプレミアム登場を果たしたGCインプレッサ。後に19年4月で廃盤となってしまうが、22年4月にノーマルボディのTypeR STiがデビューし、現行ラインアップに名を連ねている。
そして今月、史上3パターン目となるプレミアムのGCインプレッサとして登場したのがこの4ドアセダンWRXである。
今回モデル化されたのは初期型モデル。ボディカラーはそのメインカラーであるライトシルバーを模した、メタリックシルバーのみ、初回設定はない。
商品写真ではリアが上がり気味に見えたサイドフォルムも、実際に手にしてみると違和感はなく、調和のとれた3BOXスタイルを実現している。
ここからは細部表現について。
フロント周りの大きなポイントといえば、やはりグリルセンターに鎮座する専用ロゴだろう。アルシオーネSVXからGDインプレッサまで、91年~00年に登場したスバル車はこのような車種別ロゴが主流だったが、過去にプレミアムで登場した2モデルはSTiバージョンのため、六連星エンブレムでの表現だった。つまり今回、3バリエーション目にして遂にGC型のアイデンティティがまた一つ出現したと言うわけである。
リアにおいては過去2バリエーションのような大胆なWRXロゴではなく、非STiバージョン用のコンパクトタイプがタンポにて表現。ロータイプのリアスポイラーやリアランプは別パーツで表現されている。
ただ、WRXロゴについてはシルバーカラーに擬態して視認しづらい面もある点があるため、そこは唯一の欠点といえる。
ホイールは94年まで採用された5本スポークタイプを再現。実車はシルバー/グレーの2色だが、トミカプレミアムではメタリックグレー単色塗装となっている。
インプレッサ31周年を迎えた10月下旬に、新たに加えられたバリエーション。
スポーツカーはとりわけ高性能なグレードがミニカー化される傾向があるだけに、主張の少ない落ち着きのある仕様にかなり新鮮な印象を感じる1台だ。