ミニカーカタログ#3 トミカ マツダ3


f:id:SERIE:20231024223929j:image

掌にのせる芸術

19年に発表されたマツダの次世代商品群第1弾として、もはや日本車の域すらも凌駕しそうなデザインで登場したMAZDA3。意外性のあるデザインをそのまま落とし込み、トミカ化されたのは2020年11月のことである。


f:id:SERIE:20231025180622j:image

モデルとなったのはファストバックと呼ばれる5ドアモデル。ドア部分の独特なえぐりがしっかり表現されている。

ボディカラーは、実車のメインカラーであるソウルレッドクリスタルを模したメタリックレッド。ホイールは一般的なメッキではなく、ブラック塗装でクルマの雰囲気に合わせている。

再現グレードは箱絵や細部表現から20S系と思われる。



f:id:SERIE:20231025182046j:image

細部表現を見てみる。

マツダらしい力強い逆ペンタゴングリルは、メッシュパターンの再現やグリル外周やバンパー下部のブラック塗り分けと相まって、カラーリングに合った上質な雰囲気を作り出している。

ヘッドライトはシルバー単色塗装でややシンプル気味だが、全体的に見れば前述のグリル周り表現で相殺されている印象だ。


f:id:SERIE:20231025183928j:image

リアに移る。独特なリアランプ形状が立体的に表現され、メーカー&車名ロゴやSKYACTIV-Gロゴもタンポで再現。バンパー下部ブラック塗装はシャシ一体での再現となっている。

ただしリアランプについてはレッド主体のため、角度によっては目立ちにくいという欠点もある。
f:id:SERIE:20231025184918j:image

個性的なデザインを500円クラスのミニカーに高い次元で落としこんだ、まさに制約のなかの名作と言えるトミカのMAZDA3。

今年4月をもって廃盤となったが、その作り込みや佇まいは今年8月に登場したCX-60へしっかりと受け継がれている。

芸術の秋。この季節に美しいデザインのミニカーを掌で鑑賞するのも良いかもしれない。