ミニカーニューモデル紹介#24 マジョレット Honda e


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違いは細部に表れる

マジョレットの現行販売ラインアップは、「EVモデル」。環境に優しい車から絶対(!?)そうではない車まで10車種がラインアップされている。

日本車勢はその中でたった1車種。その枠に滑り込み日本市場デビューを果たしたのが、今回紹介するHonda eである。


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かなり主張のあるサイズ感で、ビビッドカラー。それだけでも十分に個性が詰まってると言えるスタイルだ。

カラーはソリッドイエロー×ブラック。チャージイエローと呼ばれる純正色があるが、そちらはもっと緑っぽいカラーリングのため、実物とは少し離れた物となっている。

なおこのモデルは、後述の細部表現から、海外仕様の再現となっている。


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スケールは1/57。昨年11月に廃盤となったトミカは1/61のため、マジョレットの方が一回り大きくなっている。


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ホイールのきらびやかなカラーリングがあるだけで、だいぶ存在感を感じられるサイドビュー。それぞれのボディパネル造形も、しっかり境界がわかるデザインとなっている。



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フロントと同じガーニッシュが配置されたリアは、トミカで再現された日本仕様とは基本的に共通の見た目である。


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細部表現に移る。

フロントはヘッドライトがクリアパーツ、充電口やガーニッシュは塗装で表現されている。

トミカではヘッドライトがタンポであったため、それとまたひと味違う顔つきとなっている。


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ホイールは14本スポークのメッキ塗装入り。日本仕様におけるAdvanceグレードのような雰囲気を感じる。

しかしながらカメラ部分はボディ同色。トミカではこの部分もブラック塗装されているため、比較した時にチープさを感じてしまうポイントである。


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リアではガーニッシュやランプが塗装、エンブレム類がタンポで表現されている。

ボディ全体で、下部のブラック部分はシャシ一体で表現され、当セクションでは欧州ナンバープレートサイズの枠が増設されている。これは日本仕様と明らかに違う点と言える。


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そして内装では、マジョレットならではの表現が。

それこそが、「左ハンドル」である。このミニカーの主要販売地域がヨーロッパであることを踏まえると合点が行くが、やはり右ハンドル市場の日本では主流でないため、個性的だと感じられるだろう。


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似ているようで何か違う。ありふれていそうでありふれていない。

マジョレットの提案するHonda eは、あからさまには仕様を変えない、さりげない隠し芸を持った1台と言えるだろう。