ミニカーカタログ#18 トミカプレミアム トヨタ セリカ GT-FOUR


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可能性を広げた、隠れた名作

2014年スタートのトミカプレミアムは、当初はチューンドカー、特殊形状の緊急車両、さらには小惑星探査機も展開する、それまでのトミカシリーズと比べると型破りなラインアップを展開。

その方向性が覆ったのが2016年2月。日本の90年代スポーツカーとして、新たなナンバリングで2車種が登場し、ここから、それまでトミカ化されたかは関係なく、日本の名車が多く展開される方向へと向かっていくこととなる。

1車種目は今もラインアップに鎮座するロングセラー、11 スカイラインGT-R V-SpecII Nür 。

そして2車種目が、今回紹介する 12 セリカ GT-FOUR である。


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再現されたのはST205型。ホイールやリアスポイラーの特徴から前期WRC仕様車の再現で、ボディカラーはスーパーホワイトIIを模したソリッドホワイトとなっている。


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200系セリカならではの丸みを帯びた滑らかなボディラインにWRC仕様車専用リアスポイラーがそびえ立つ、勇ましさを感じられるサイドビュー。


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リアビューではスポイラーの主張がさらに強まり、それに加えて3連テールランプで鮮やかさも高めている。


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細部表現に移る。

フロントは灯火類が全て塗装表現。複雑な丸目4灯故に仕方がないことだろう。

その他ボンネットやグリルのメッシュが表現され、スポーティーさを抜かり無く表現している。


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ホイールはGT-FOUR前期標準の3本スポークタイプ。実車がガンメタ塗装に対して、プレミアムではシルバー塗装のためか、少し主張が強くなっている。

サイドマーカーもしっかりオレンジ塗装にて表現されている。


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リア周りは、リアスポイラーが別パーツ、リアランプ、ハイマウントストップランプは塗装、各種ロゴはタンポ、マフラーはシャシ一体と徹底した作り分けによりハイリアリティを実現している。


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現在のトミカプレミアムのような方向性へと舵を切り始めた泰明期の1台、セリカGT-FOUR。2016年の時点でこのハイクオリティさを誇っていたものの、残念ながら2017年7月に1年5ヵ月程で廃盤、さらに今日に至るまでノーバリエーションと、プレミアムの乗用車枠ではトップクラスに不遇な扱いを受けてしまっている。

イエローやレッドのようなビビッドカラー実車設定があっただけに、個人的にはくじでも、付属品でも、どんな形であれ展開して欲しいと思う1台である。