新感覚エレガント
80年代から90年代に登場した選りすぐりの名車5車種が集められる、HWプレミアムシリーズの一つがモダンクラシックス。
このシリーズも高年式化が進み、近年ではシルビアのS14後期やランサーエボリューションVIなどのモデルが注目を集めたが、今回も高年式なブランニューモデルがラインアップ入り。それこそがこのアルテッツァである。
北米仕様のレクサス ISとしてではなく、日本仕様のアルテッツァとしてデビューさせたところは、近年のアメリカにおける日本仕様車の人気を物語っている。
カラーはシルバーメタリック、再現グレードはフォグランプがあることから、RS200もしくはAS200 Zエディションと思われる。
全てがノーマルの仕様はなかなか出さないのがHW流だが、当車に関してはロアスポイラー類のみにとどまり、極めてシンプル&クリーンなドレスアップとなっている。
サイドビューは1クラス上のマークIIすらも目に浮かぶような伸びやか且つ滑らかなスタイル。ドアノブ再現はないが、それが気にならないくらいにプロポーションや細部表現が凝っていて、そもそもノーギミックであるため、そんなに気になるポイントではないだろう。
リアビューはエアロの影響もあってか、少し背高感があるものの、テールランプ位置がヘッドランプのほぼ直線上に来ているため、違和感を感じないメリハリあるデザインとなっている。
細部表現に移る。
ヘッドランプは、トミカのような別パーツでデザインを磨くと言うスタイルではなく、HWは印刷技術でよりリアルさをというスタンス。もちろんその考えは当車でも表れており、レンズ再現によって精悍な顔つきを表現。
さらにこの価格帯のミニカーでは珍しい、車名入りプレートがフロントに装備。これによって当時のデモカー、カタログモデル感をより感じる雰囲気となっている。
リアにも車名入りプレートが再現され、テールランプも実車の点灯部分が赤く分けられるなど印刷技術の高さが窺える造り。
実車でOP設定されているリアスポイラーや、レクサス版のようなリアのCIエンブレムがない分シンプル気味だが、前述のポイントで個性をしっかり主張しているところが素晴らしい。
ホイールはZエディション標準を思わせる5本スポークタイプ。ここからも今回の当車がノーマル基調でデザインされていることがわかる。
内装は、いたってシンプルなライトグレー単色。シート造形も立体的で、外装のリアルな仕上がりを引き立てている。
エアロフォルムは細身で伸びやか、それでいて落ち着きのあるカラーコーディネート。
普段はハードなエアロカスタムやグラフィックが施されていることが多いホットウィールにおいて、このアルテッツァはメーカーのイメージを覆す、新感覚のエレガントさを感じられる1台である。