ミニカーカタログ#13 ホットウィール 日産 R390 GT1


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素材のままで

レースシーンで活躍したクルマを、年代問わずモデル化しているのがホットウィールル・マン24時間レースのレジェンドカーとして、787BやザウバーC9などがモデル化される中、2021年にベーシックでラインアップ入りを果たしたのが、今回紹介のR390である。


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モデル化されたのはレース用ではなく、その認証のために製造されたロードカー仕様。年式こそ書かれていないが、リアへ延びた伸びやかなスタイリングやブルーの車体色から、98年型と判断できる。

このカラーは1stモデルで、以後はレッド→ホワイト/ホイール変更 の順で登場している。


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ル・マン参戦認証車両ならではの、低く構えた滑らかなエアロフォルム。

HWお得意のグラフィックが施されていないのが、もはや正解と思えるデザイン表現である。

この仕様のホイールについては、実車を意識したであろう5本太スポークタイプが採用されている。


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サイドのエアアウトレットがフロントよりも深く目立ち、より勇ましさを増したリアビュー。リアウィンドウから良く見えるエンジンも、マイルドになりきれていない一面を見せている。


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細部表現に移る。

フロントでは同年代のマーチやプリメーラに採用されたグリルパターンを表現。ブラック部分と車体色部分とがしっかり分けられていることで、メリハリのある造りとなっている。

ヘッドライトも印刷で複雑なレンズパターンを表現。ボンネットダクトも平面ではなくしっかり深みのある表現となっている。


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リア回りでは先程も触れたエンジンの表現がまず目に飛び込む。ヘッドカバーの形状が立体的に表現され、見ごたえも抜群だ。

リアエンドではテールレンズやマフラーが、印刷にて表現。さらに普段のベーシックカーなら省かれる事が多いリア車名ロゴも、目を凝らすと「NISSAN R390」と視認できるレベルではあるものの、しっかりと表現されている。


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レーシング仕様ではなく、ロードカーで美しさを表す。

HWらしからぬ、素材のままを大切にした造り。未だ出ていないプレミアム版の登場を強く望む1台だ。