試作基調からの脱却
トミカの現行ラインアップ、No.59に標準のフェアレディZがラインアップされ、発売時からこれまでに数々のバリエーション展開が行われてきた。
そんな中昨年夏に突如発表されたのが、Z NISMOのトミカ化決定。
そこから約半年、遂に全国のミニカーコレクターのもとにZ NISMOがやってきたのである。
待望とも言うべきZのニューバリエーション、NISMOのトミカ版。
カラーリングはプリズムホワイト/スーパーブラックを模したパールホワイトツートン。
往年の240ZGを思わせる顔つきも実に魅力的だ。
エアロフォルムで、標準よりさらに低くどっしりと構えたサイドスタイル。
リア回りも、新造形ディフューザー&スポイラーと、ホイールアーチ追加でワイド感の増したスタイルへと変貌している。
もちろん初回版も設定。昨年11月に登場したGT-R NISMOとのカラー被りを避けるためなのか、カラーはNISMOステルスグレーを模したソリッドグレーが採用されている。
GT-R NISMOのグレーと比較してみると、Z NISMOのほうがブルー感が増しているように思える。
細部表現に移る。
フロントでは標準車で塗装+タンポだったライトがクリアパーツ+タンポに昇格。フロントグリルは別パーツで新造形、さらにフロントスポイラーはシャシ一体表現となっている。
さらにサイドでは、標準車で塗装表現だったステップがシャシ一体に昇格している。
リアではスポイラーが、ボディ一体成形はそのままに、ダックテイルタイプにすることでボディラインの流麗さを際立たせている。
リアフォグ部分やバンパー左右凹凸の表現も加わり、さらにスポーティーな印象となっている。
リアガーニッシュは標準と変わらず別パーツ、マフラーもシャシ一体。その他各種ロゴ類はタンポ表現となっている。
内装も変更され、シートがニスモ標準のバケットタイプが表現されている。
(※ボディ全高の関係で見えづらくなっています。ご了承下さい。)
新たにトミカラインアップへ加わったフェアレディZ NISMO。
細かい改善を積み重ね、更にスポーティーになった姿は、まさに試作基調デザインから脱却したといえる造り。
妥協すること無くクオリティの高さを極めた、ストイックな1台と言えるだろう。