ワクワクとはこう言う事
2001年の第35回東京モーターショーにてマツダが掲げたスローガン「Zoom-Zoom」。意味は日本語で「ブーブー」と表現されるクルマに関する子供言葉*。
そんなコンセプトの第一弾として登場したのが、今回紹介するアテンザである。トミカにおいても実車と同じ2002年にラインアップ入りを果たした。
再現されたのは5ドアハッチバックのスポーツ 23S。ボディカラーはカナリーイエローを模したソリッドイエローである。
中国製金型の進化期に突入した2000年代前半らしく、全体的に違和感のないボディラインとなっている。しかしBピラーやドア枠がボディ同色なためにややシンプルすぎる雰囲気は否めない。
リア周りは一体成型でリアスポイラー、OP物のリアランプガーニッシュが再現されている。シャシの差し込み口が黒のままでナンバー枠と誤認しやすい形状となっているが、実車はその上のリアハッチにナンバープレートが収まる。
このモデルにはバックドア開閉ギミックが搭載され、少々3BOX風味のハッチ形状がしっかり表現されている。
開口部も申し分ない高さで、なおかつハッチの部分も広いため、どの方向からも楽しめる機構となっている。
ギミックがサスペンションに一本化され、外装の質感が重視される現代トミカ。アテンザを見ると、トミカに込められたワクワクとは何かを教えてくれる、そんな尊い1台だと感じる。
*出典
https://blog.mazda.com/archive/20141028_01.html