磨き上げられた「最高」
R34スカイラインGT-RとセリカGT-FOURの登場により幕を開けた、トミカプレミアムの日本車拡充路線。これまで通常トミカで登場したモデルのリメイク物も多くラインアップ入りしているが、その中でも根強い人気を誇る1台が、2017年4月登場のA80スープラである。
カラーはシルバーメタリック、再現グレードは96年MC後モデルで、シートの特徴からSZもしくはRZ-Sのオプション装着車と思われる。
オプション物サイドマッドガードや大径ホイールの再現により、スタイリッシュかつ低く構えたサイドビュー。
リアスポイラーの装備やマフラー表現が施されていることで、堂々と、かつスポーティーなリアビューとなっている。
細部表現に移る。
フロントではライトがクリアパーツ、ウィンカーやサイドマーカーは塗装で表現。
また、フロント下部がブラック塗装されたことにより、さらに精悍な顔つきになっている。
ホイールはRZ標準、その他の全車オプション設定だった17インチ5本スポークタイプを表現。センターキャップの凹凸やスポークの配置まで忠実に再現している。
リアはスポイラーが別パーツとなり、通常トミカ時代と比べ物にならないほどのスリムさを実現。
さらにテールランプ部分は、四眼でそれぞれ異なる色でタンポ表現。さらに車名プレートやロゴ類も表現され、フロントに比べて賑やかな印象となっている。
ギミックは通常トミカ時代と同じ左右ドア開閉を採用。その先に見える内装はシート外側と内側でわずかに色が分けられている。
2005年に通常トミカ版の廃盤以来、約11年ぶりにプレミアムで再登場したスープラだったが、2019年7月に2年3ヵ月で廃盤。
しかし、廃盤1ヶ月後の2019年8月にはタカラトミーモール版でレッドが、昨年12月にはトミカくじでブルー、ブラック、グレーがそれぞれ登場しており、バリエーションについてもかなり充実しているといえるだろう。
それだけに、廃盤から5年が経過しようとしている今でも、早期で通常版が廃盤となったことが悔やまれる1台である。